西川とMr.伊藤のノープランアジア旅

金も宿もないそんな僕たちの旅物語

スリランカ最終日 9月10日

 

 今日がいよいよ最終日。お世話になった大好きな宿で朝を迎える。今日はちゃんと朝食の時間を伝えてたからなのか起こしには来なかった。とてもいいロケーションで朝食。そして、ホテルの人たちとお別れ。「また来るよ」と行ってバイバイ

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とても良かった。1泊1200円くらいなのにコスパえぐい。

そしてそのあと再びずーっとバイク。特にに何も書くことなし。そして、ニゴンボに到着。ごっつええ感じのカニを食べる。

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750円くらい。少し高め。少し辛め。西川食べログ3.5/5.0。そしてその後、近くのお土産屋さんに寄り、その後ビーチに行く。

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めちゃくちゃ現地人。木陰で俺たちが休憩していると、横でおばさんが生着替え。おぇー。その後、バイクを返して麻薬を食いながら運転するトゥクトゥクで送ってもらい(若干ボラれた)そして今、スリランカの空港にいる。旅は無事に終わりそうだ。後は飛行機が出発するのを待つのみ。

旅を終えて感じたことは、とにかくお金持ちになりたいということと、人と話すことで得られるものがたくさんあるということ。俺たちはこの旅、なるべく安い宿を探し、なるべく安い食事をした。宿に関してはシャワーからお湯が出る事なんてめったにない。シャンプーもリンスもない。部屋に虫が住んでるなんて当たり前。そんな宿にずっと泊まってた。お金があったらもっといい環境のホテルに泊まれただろうし、もっと快適だったと思う。食事に関しても、俺たちは安いものを頼んでいたが、他の外国人はでかいエビを頼んでいたり、豪華な食事をしていた。他にもいろんな観光地があったが、入場料が高かったり、ガイドをつけるお金が無かったり、と基本お金のかからない観光地しか行かなかった。お金があればもっと楽しめたと思う。将来はお金持ちになって豪華な旅をするぞ!と新しい意気込みができた。

次に、他の人と話して得ることがとてもあったということ。ホテルの従業員だけでなく、クラブで出会った子、海岸で遊んでたヤンキー、公園で麻薬やってたヤンキー、俺の髪型褒めてくれた人、などなど、俺たちはこの旅で数えきれないほどの人と話をし、いろんな話を聞けた。この人たちの生活を知ることが出来たし、将来のことなどを語り合えた。ただ、自分の語彙力の無さがすごく目立ったし、英単語をもっと覚えていたらもっといろんな話ができたのに…と思った。

Mr.伊藤とのバックパック旅。いろんな経験が出来た。できればもっと早くしとけば良かったのかも知れない。ただ、バックパック旅は男だけですると少し寂しいかもしれない。現に欧米系バックパッカーは9割ほどカップルだった。結婚する前に一回そういう旅をするとお互いのことを知るいい経験になるのかも知れない。その点、俺とMr.伊藤とは7,8年の仲なので全然得られるものはなかったなぁ。

なんかめちゃめちゃ真面目な事をツラツラと言ってしまったが、最後に日本に帰って今1番したいこと。顔のパックをしてお顔の乾燥をどうにかしたい。お肌ケアをいっぱいしよ。エステでも行こかな。笑

 

スリランカ7日目 9月9日

 

昨日の疲れからか遅めの起床。10時ぐらい。日本との時差で考えると日本時間の13時半。これ帰ったら朝起きれんなるやつやて。今日からスリランカ横断プロジェクトの折り返し。昨日の夜、Mr.伊藤と会議した結果、お気に入りのキャンディの宿に今日も泊まろうとのこと。人気で残り1部屋しか空いてなかった。あっぶね。即予約。

11時ごろチェックアウトをしていざ出発。中間地点のキャンディに向かう。相変わらずガタガタ道をひたすら走る。途中でスプライトを飲んで休憩したり、景色を楽しんだりしながらひたすら進む。羊さんの群れと遭遇。こんにちは。

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他にも牛さんの群れやワンちゃんの群れなどいろんな野生の動物と出会う。後はひたすらなーんもない道を進む。

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マジでなんもない。景色も変わらない。2時間ぐらい走って、事件が起きた。そう、パンク。最悪。めちゃめちゃ大きな段差に60キロぐらいで突っ込んだ。前輪のホイールも少し曲がってしまい、タイヤはペッチャンコ。危うく転倒しそうになったので倒れても良いように瞬時に道から外れた草の方へハンドルを切る。Mr.伊藤が後ろに乗ってたので怪我させないように、バイクを傷つけないように、コンクリートに転倒だけは避けたかった。そしてタイヤがスリップしないように8割ぐらいブレーキをかけて両足を犠牲に地面にズルズルと引きづる。我ながらナイス判断。いや、全然ナイスじゃない、転倒はしなかったものの全く知らない地にて前輪パンク。これは修理代もかかるやろな…そもそもどうしたらええねん…と思いふける。考えていても仕方ないので通った現地人に助けを求める。英語があんまり通じなかったが、なんとなく聞く感じによると500メートル先にバイク屋があるからそこまで行けと、近い!不幸中の幸い過ぎる。これが山奥で起こってたら俺たちは詰んでた。バイクを押しながらバイク屋へ向かう。通りすがりの人はみんなこっちを見てくる。人気者かて。バイク屋を見つけるも、ここじゃ修理出来ない的なことを言われてあっちの方に行けと言われる。あっちの方に再びバイクを押す。到着。言葉は全く通じなかったが、すぐ察してくれて修理してくれた。言葉なんていらないんだな。

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この間、俺たちは修理代なんぼやねんという不安にずっと襲われていた。残りの所持金も2人合わせてそんなにない。ホイールも曲がってたので5000円、いや、1万円か。もしかしたら俺ら日本人からボッタクってくるんじゃないか…とかいろいろ考えてしまう。30分ぐらい苦戦してやっと修理完了。150円。やっっっっっす!びっくりした。1桁間違ってんちゃうかと思った。俺たちは2人に50円のジュースを奢ってあげて、しばらくスプライトを飲んで休憩して、俺の足の傷を処置した。

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めちゃくちゃ痛かった。右の薬指は少し変色してて感覚が無かった。とりあえずMr.伊藤が持ってた熱さまシートを切り取って湿布代わりに貼っといた。

その後、再びバイクを走らせる。途中で前輪ブレーキが変だったのでまたバイク屋に持っていく。今度のバイク屋は英語が通じて150円で直してくれた。バイクも元どおりに戻った。よかった。再び3時間ぐらい走って、結局17時くらいに俺たちお気に入りのホテルに到着。1300円ぐらいの宿だがここは最高だ。謎の果物のジュースを出してくれたのでそれを飲み干し、スリランカ最後の晩餐をするため街へ。ピザハット。やったぜ。

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美味すぎるやろて。西川食べログ4.8/5.0。旅の中で1番美味かった。予算も過去最大で1人1200円ぐらい。めちゃくちゃ豪華に最後晩餐。俺の大好きなペパロニラヴァーズのLサイズを注文。俺たちはいろいろあって結局起きてからなんも食べてなかった。すぐ完食する。

その後ホテルに戻り、俺の大好きなテラスで高原の気候を楽しむ。涼しい。長袖長ズボンでも涼しい。仲良くなった従業員としゃべり続けていて、気付いたら2時間ぐらいしゃべり続けてた。

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スリランカ横断プロジェクトも明日で終わる。楽かった旅も明日で終わる。明日こそ、無事故で無事ニゴンボにたどり着きたい。そして無事に23時発の飛行機に乗り日本へ帰ろう。最後の1日、思い切り楽しもう。

スリランカ6日目 9月8日

 

高原の中の街、キャンディにて起床。アマーラリゾートという宿に泊まってるが、ここは本当にお気に入り。スリランカ横断の帰りもここに泊まろかな。しかし、一つだけ嫌なポイント。謎に6時にドアとノックされる。朝食をしようと。いや、早すぎやろ。70過ぎのじいさんかよ。俺らは7時半にしてくれと言う。二度寝。7時20分ぐらいに再び起こされる。いや、あと10分ありますやん…。眠いって。眠い目をこすりながら行くと素敵なガーデンに連れてってくれて朝食

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豪華。朝からこんな食えんて。でも頑張って食う。口に合うか?塩胡椒いるか?とかめちゃめちゃ気を使ってくれた。眠いところは気を使ってくれないのに。

荷物をバイクにくくり、いざ出発。あ、そういえば糀谷に借りたバックパックの紐がマフラーに当たって溶けてもた。ごめん。ちょっと豪華なお土産買って帰るわ。

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そしてひたすらバイクで走る。いろんな道を。山を登り、素晴らしい景色。高原。

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そっから山を下って、ひたすら道なり。150キロぐらいは道なり。途中、道端にいたポリスに呼ばれる。スピード違反か?と思うが、ここはスルーする。追いかけて来たら相手をしようと思って進み続けたが追っかけてくる気配なし。よし、スルーしてもいいんだな。別の場所でも呼ばれたが、俺たち外国人だと分かった瞬間にやっぱええわ的なジェスチャーを受けてスルー。英語喋れんからめんどくさかったのかな。こんな交通ルールもクソもない国で交通違反なんてあるのだろうか。マジでひたすら道なりを進み、木陰で休憩して、また進む。

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1番お気に入りの道はここ。両サイドラグーン。落ちたら終わりやて。

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そんな感じで5時間ぐらいバイクで走り、無事バティッカロアに到着。1泊1000円ほどのリゾートホテルに泊まることにしたので チェックイン。ラグーンのすぐそばにある。めちゃめちゃ施設が広い。

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Mr.伊藤は2年前にこの街に同好会の活動で来たことがあるらしく、その時の場所に行きたいとのことなのでMr.伊藤を送り、俺は帰ってきてプールに入る。

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欧米系の女の人と2人きり。少し会話する。ちょっといい感じになったところで彼氏登場。いきなりプールの中でキスし始める。くっそ。爆発して水しぶきとなれ。

そのあと部屋に戻りパソコンで学校の研究を少し進めて夕方になる。Mr.伊藤を迎えに行き、夕食を頼むけど45分かかると言われたので再びプールへ。

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南国最高かて。プールで全力で泳いで、子供みたいに飛び込んで…そして夕食。

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昨日と全く同じメニュー。牛肉の炒め物とチャーハン。王将にありそうなセット。美味さは言うまでもない。その後はリゾート施設のハンモックにゆーらゆーら揺られながらジュースを飲んだり、YouTubeを見たり…とゆらゆら生活を送る。最高かて。でも蚊にめちゃ噛まれた。最悪かて。

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 そんな感じで今日はバイクをひたすら走って南国リゾートを楽しむという生活をした。バイクを走ってる時に風を受けすぎて顔めちゃめちゃ乾燥してる。お肌カサカサ。日本帰ったらパックしよ。この旅も残り3日。無事故で無事横断できたらいいな。

スリランカ5日目 9月7日

 

今日から(本当は昨日からのはず)スリランカ横断プロジェクトが始まる。荷物をバイクに縛り付け、いざ出発。Googlemapを頼りにひたすら走り続ける。途中少し休憩を挟みつつひたすら走る。原チャみたいな音がずっとする。フルで回してもでも70キロぐらいしかでない。しかも道はボコボコだったり山道だったり…これ本当に道か?みたいな所も通る。

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スリランカの交通はめちゃめちゃ荒い。姫路のヤン車なんか可愛いぐらい。とりあえずみんな追い抜かそうとクラクションを鳴らしまくる。ウィンカーは煽りのサイン。肝心の曲がるときはウィンカーを出さない。なんやねん。しかし、朱に交われば赤くなる。だんだんスリランカ交通に慣れてくる。自分も追い抜かそうとクラクションを鳴らしまくる。ウィンカーを煽りのサインとして使う。これ日本でやったら即免停ね。

何回か事故りかけたけどなんとか無事にキャンディに到着。高原にあるので気温は少し低めかな。顔と体が排気ガスとか砂とかでドロドロ。ギャッツビーのボディシートが一瞬で真っ黒になる。排気ガスが本当にすごい。空気汚すぎるやろ。タバコの煙の方がきれいなんじゃないのってくらい。着いて謎のレストランに入り、100円くらいのカレーを食う。全体的に緑っぽいカレー。

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うーん。まずくはないけど食べ応えのない感じ。少し辛め。西川食べログ1.8/5.0。その後、今日はキャンディに泊まろうということでホテルを探す。関空で借りて持ってきたWi-Fiスリランカではめちゃめちゃベボいのでネットなど見れないのだ。なので、毎回俺たちはホテルを探すという行為を行うためにWi-Fiを探すのだが、キャンディは山奥にある街だからなのか全然Wi-Fiが見つからない。全く見当たらない。Wi-Fiを探して街を散策しているとある怪しげな男の人に話しかけられる。「お前ら何してるんだ」と。俺は「Wi-Fiを探してる」と答える。すると、「お前らホテル探してるんだろ、俺がホテルを紹介してやる。安いし、近いし、最高だ。さぁ行こう」と言って俺たちを連れて行こうとした。俺はすげぇ嫌な予感がした。なんとなくこの人について行くのは危ない気がする。「俺たちはこの辺でWi-Fiさえ見つかればいいから、ありがとう」と振り切ろうとするとしつこくついてくる。「なんでお前はそんなことを言うのだ、俺のホテルにきたらWi-Fiもあるし、そんな必要ないだろ。俺が連れてってやるから、さぁ来い」という。別に悪い人じゃないのかも知れないけど、一応泊まるところだし、安全な所が良かったので一旦コイツの言ってるホテルをネットで調べたいなと思い、振り切った。後で調べてみたがそんなホテルはネットにはなかった。「お前、今来なかったらもう俺はディスカウントしない。後で困ってもしらねぇからな」と最後少し冷たくしてくる。なんやねん。

その後、2〜3時間探して謎に紅茶博物館を見学し、紅茶を飲み、良さげなホテルをやっと見つけることが出来た。紅茶博物館の様子。リプトン発祥の地。

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なんやかんやしてたら結局19時ぐらいになってしまった。ネットで見つけたホテルに行く。従業員がめちゃめちゃフレンドリーで優しい。めちゃめちゃいい。景色も抜群。

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晩御飯は昼に行ったレストランが店員も良く値段も安かったので再びそこへ。牛肉の野菜炒め的なやつとチャーハン。うまい。王将にありそう。やっぱ牛肉っていいな。450円くらい。西川食べログ4.2/5.0。

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そういえばこのキャンディでは道行く人に「ナイスヘヤー!」と3〜4回言われた。日本でもあんま褒めてくれる人いない髪型なのにキャンディの人、センスあるやん。わかってるやん。ちょっと上機嫌。キャンディは観光地も特に何もないところだけど、割と好き。

その後、俺たちはホテルに戻り明日からの予定を立てて、ホテルの従業員達と会話をした。俺たちは1番安い部屋を取ってて、部屋は狭かったがここのソファーや上のテラスを使ってくれと言ってくれた。クソほどええ奴。寝るとき以外はずっとそこにいた。

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そして何よりWi-Fiがちゃんと繋がるということが1番ありがたかったのかもしれない。Wi-Fiがあるってすごく便利なことなんだな。昨日、今日は宿を探すのにとても苦労した。危うく野宿するところだった。野宿も1回ぐらいしてみたい気もするが。

明日は長旅になりそうだ。スリランカの東側、バティッカロアに行く。楽しみ半分、不安半分。とりあえずレンタルバイクが壊れないことと、関空でレンタルしたポンコツWi-FiがGooglemapにちゃんと繋がってくれる事を祈る。スリランカも後半、残り少ない日を充実させて何か一つでも多くのことを得て帰れるようにしよう。

スリランカ4日目 9月6日

 

昨日に引き続き、イイ朝。同じ感じで最高のモーニングを食す。ワンちゃんが一緒にモーニング。

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食後にコーヒーをすすり、一服してから行動開始。日本に帰っても朝ごはん食べよかな。

2日間お世話になったホテルの方々とお別れし、最寄駅まで20分ぐらい歩いていく。駅に着き、コロンボ行きの切符を買う。3等車が約60円、2等車が約120円。迷わず2等車を選択。電車に揺られていく。しかし、すごく暑い。2等車のくせにボロボロの扇風機があるだけで、換気が全然出来てない。暑すぎて日本から持ってきたギャッツビーボディシートを使いまくる。窓から顔を出して涼むしか方法はない。今思えばそうでもなかったように思うが、めちゃめちゃ辛かった記憶がある。日本にいる時から電車は嫌いだったけどやっぱり嫌い。

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景色など楽しむ余裕が無かったのでとりあえず寝てしまおうと言う作戦。クリップボックスでトリビアの泉を2時間ほど見て寝る。でも電車はあまり寝れない。

そんな感じで4時間ほどかけてコロンボに到着。ニゴンボに行く予定だったのでニゴンボ行きの電車を探す。現地の人、駅員さんなどに15分ぐらい聞き回り、やっと見つける。次の電車は1時間後だった。コロンボ駅の周辺を散歩する。やっぱりこの辺はごちゃごちゃしてる。

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暑さと、タクシーの客引きの多さとこの周辺の感じで俺のテンションは底辺。ヒッカドゥワに戻りてぇ。タクシーの客引きの勢いがキツすぎて俺はある作戦を使うことにする。その名も”I have no money”作戦。この作戦がめちゃめちゃ効果的。この言葉を言うだけで客引き達はすぐどっかに行く。最高の作戦だと思い、使いまくっているとあるおじさんに出会う。タクシーの客引きのおじさん。タクシーのおじさんは俺に「日本人か?どこいくんだ?」と尋ねてくる。俺はまた勧誘か…と思いあの作戦を使うことに。「 I have no money!」おそらくその時の俺の顔は暑さと疲れとで死にそうな顔をしてたんだと思う。するとおじさんは急に勢いよく「待て!待て!大丈夫か?どこに行くんだ」と言う。俺は「大丈夫だ。ありがとう」と言うとおじさんがタクシーから降りて俺を引き止めて財布からお金を取り出し「これ持って行け、そしてお前携帯持ってんのか、これ貸してやるから日本に電話しろ」と携帯を貸そうとしてくれた。おじさん…。俺はすごい悪いことをしてしまった。ごめん、本当はマジで金ない訳じゃないんよ。客引き対策なだけなんよ。おじさんはめちゃめちゃ良い人だった。しかもくれようとしてたのは約4000円ぐらいの大金。日本で言うなら1万円札を渡そうとしてくれてるぐらいだ。スリランカにはこんなに良い人がいる。このこと以来、俺は”I have no money”作戦を封印した。本当にごめんよおじさん。

そんな感じで昼飯にめちゃめちゃ味の薄い30円のポテチを食いながら電車を待ち、電車に乗ってニゴンボに着いた。この街から俺たちのスリランカ横断プロジェクトが始まる。

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距離にして往復およそ600キロ。途中の赤いピンがキャンディという街の名前。ここを経由してバティカロアという街まで行く。帰国する日までにニゴンボに帰ってくるのがノルマ。もちろん移動手段はレンタルバイク。レンタルバイクと言ってもほぼ原チャ。125ccのスクーターに男2人と各自の荷物を乗せて行く。

ニゴンボにてレンタルバイクを探すが全く見当たらない。現地人に聞きまくっていると、とある携帯電話屋さんと出会う。彼が代わりに探してくれると言う。30分ぐらいいろんなところに電話をかけてくれた。どうやらどこも売り切れもしくは外国人には貸せないらしい。その時の様子。

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そしてやっと見つけてくれた。値段を聞くと4日間で100ドルらしい。んー。めちゃめちゃ高いけど仕方ないかと思い、レンタルバイク屋さんがバイクを見せてくれるとの事なので待つ。すぐやってきた。めちゃめちゃ原チャ。ほぼ原チャ。しかも結構きれい。ここで俺はオーナーと話をして日本から来た学生だということを話し、そんな金も持ってないということをキッチリ説明した後にオーナーに直接値切る。なんとか4日で80ドルにしてくれた。1日2000円。そいつがこれ。

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こいつとこれから4日間共に過ごすことにした。レンタルバイクを探すのにめちゃめちゃ時間を取られてしまったので予定ではキャンディまで行くはずだったがニゴンボで泊まることにした。俺たちはケチャップがなんか変な味するバーガーキングで夕食をすませ、今夜はニゴンボで宿を探すことにした。1件目、予約したゲストハウスの住所をGooglemapに入れていざ到着。と思いきや、書かれているところにそれらしきものは全くない。近くの現地人に尋ねようとするも、英語が全く通じず会話不成立。1時間ぐらい周辺を探しまくる。次第に日は暮れ、やがて真っ暗に。

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周りから魚の腐った匂いはするし、謎の夜市は開かれてるし。俺たちは探すことを諦めた。そのゲストハウスはばっくれることにした。近くのスーパーに入り、2件目を探すことに。ホテルっぽいところを予約する。1200円ぐらい。次は15分ぐらい探し、やっと見つけた。そこでチェックインをしようとしたら1人の現地人が話しかけてきた。「どこから来たの?」と英語で聞いてきたので「日本から」と答えるといきなりスーパー達者な日本語で「日本からですか、いいですね」とまるで日本人と話してるような感じで日本語に切り替えた。どうやら日本人向けに観光ツアーのガイドをしてる人がたまたま同じホテルに泊まってたようだ。どんなところに運使ってんねん!

その後、近くのスーパーに買い物に行き、炭酸飲料を買い、ホテルの玄関のベンチで飲みながらホテルの従業員さんと喋ったりした。今日やったことは移動して、バイクを探して、宿を探しただけ。日本でなら午前中で終わるようなことを俺たちは丸1日かかった。日本はどんだけ便利な国なんだ。

 

 

スリランカ3日目 9月5日

 

起床。学校に行く準備を…いやいや、ここは南国リゾート地ヒッカドゥワ。波音がおはようと言ってるようだ。おはよう。最高の朝、最高のモーニングコーヒーをすすりながらの朝食。最高かて。

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ロケーション抜群。男2人にはもったいない。出来れば可愛い女の子と過ごしたい、そんな優雅な朝を過ごした。今日は特に何もする予定はない。とりあえず借りたバイクで海岸線でも走って周辺をぷらぷらする。ぶーん。調子乗ってセルフィーなんかしちゃう。

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30分ぐらいバイクで走り、ゴールという隣町の市場を見に行く。日本人ということで地元民から大人気。「日本好きだぜ、日本製の物は壊れないし大好きだ」という声をよく聞く。何故かちょっと嬉しい。

その後はヒッカドゥワに戻り、ビーチでのんびりクリップボックスのラジオを聴きながら昼寝をしたり、海で泳いだり、いろいろ考え事をしたりとのんびりした時間を過ごした。欧米系の女の人は水着のトップを外して日光浴をしてる。目のやり場に困るて。さすが外国人、大胆。100イイね。ビーチサイドのレストランで遅めのランチ。チーズバーガーを食う。最高かて。500円くらい。リッチな生活を送る。西川食べログ4.2/5.0。ランチ後も再びビーチに戻り、寝る。起きて泳いで寝る。THEサマーバケーション。

夕方になり、日焼けをいっぱいしてしまったので近くのスーパーでボディクリームとシャワーソープを買ってホテルに戻り、シャワーを浴びる。水しか出んシャワーだったけど、日焼けした肌が熱過ぎて水のシャワーが中和されてええ感じの温度になる。バイクの返却が18時だったのでバイクを返しに行き、海岸線を歩いて昨日から目星をつけてたごっつええ感じのレストランに行った。豪華な雰囲気。ビーチも見えてイイ感じ。そこで豪華にベジタブルスープと魚の甘酢あんみたいな酢豚の魚バージョンみたいなやつを頼む。パイナップルとかリンゴとかフルーツも入ってる。めちゃくちゃ美味いし、ボリューム満点。900円ぐらい。西川食べログ4.1/5.0。現地ではおそらくかなりリッチな食事。

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食後、歩いてホテルに帰る。レンタルバイクが既に恋しい。歩くのってこんなにめんどくさいのか…。ホテルに着き、大好きなテラスでiPhoneをいじりながらコーラを飲む。何時間でもここで過ごせるぐらい快適な場所。波音が「今日は楽しかったかい?」と聞いているようだ。俺は心の中で「お前ら最高だぜ」と答える。そんな感じで何時間もテラスで過ごす。この後とんでもない出来事が起こるということなど知らずに…。

そのとんでもないことを説明しよう。俺たちの部屋の横の部屋には欧米系バックパッカーのカップルが泊まってた。隣の部屋のテラスはすぐ見える感じなのでたまにテラスで会って挨拶するぐらいの感じだった。たまたま俺はこんな事を思ってしまった、「これ部屋も見えてまうんちゃうん」と。一応確認のため隣の部屋が見えるのか、をチェックしようと思った。と言うのも俺は部屋でたまに全裸でいたので他の人から自分の部屋が見えるのかを確認したかっただけなのだ。俺はテラスから横の部屋を見てみる。。。「あっ…やばい……」すぐさまMr.伊藤に報告した。Mr.伊藤と俺は隣の刺青まみれの欧米系外国人にボコられるんちゃうか、とかなりイモる。そう、隣の部屋の人はカーテンも閉めずに女の人が上に、男の人が下に……後は察してくれ。女の人と目が合ってしまったような気がして俺はすごくいけない事をしてしまった様な気がした。日本では家の近くの公園でそういう現場に目撃したことがあったが、そんなレベルじゃない。がっつり。その後、罪悪感と共に「ごめんなさい。」と隣のカップルに心の中で謝った。

22時ぐらいに俺は部屋に戻り、明日の準備をしていたらいきなり電気が消えた!停電が起こった。まるで俺たちに罰を与えてるかのように。外はおそらく雨が降っていて、それが原因のようだ。

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15分ぐらいで復旧した。良かった良かった。明日からのプランを立てて寝ることにした。明日から俺たちはスリランカ横断プロジェクトを決行する。まず電車でニゴンボという所に行く予定だ。ここからコロンボ方面に5〜6時間。クリップボックスにいっぱい動画を入れてきたので消費出来そうだ。はたして俺たちは無事にスリランカを横断することが出来るのか。

 

スリランカ2日目 9月4日

 

ごっつええ感じのホテルにて昼前に起床。今日はスリランカで1番有名なリゾート地であるヒッカドゥワというところに向かう。どうやらヒッカドゥワはロシア人やヨーロッパ系の白人達が南国リゾートを求めてバケーションで1ヶ月とか滞在してるようなところらしい。俺たちはそこに2泊し、南国リゾートを楽しむことにした。電車で向かうことにする。最寄駅までどうやって行ったら良いか分からず、とても親切なロビーの兄ちゃんに聞いた。すると、結構離れてるらしく、「バスかトゥクトゥク(タクシー)で行くのが良いが、バスは少しややこしいから俺が信頼できる安いトゥクトゥクを呼んでやろうか?」と。少し考えたが気分は南国リゾート。言葉に甘えた。5分ぐらいでトゥクトゥクが来て最寄駅まで連れて行って貰った。250円くらい。

そしてその後、電車が3時間ほど来ないという事実にぶち当たる。俺は駅員に「他に行く方法はないか?」と尋ねると「まぁ、めっちゃ遅い電車で良かったらあと20分後に来るからそれに乗れば?3時間かかるけどな」みたいなことを無愛想な下手くそな英語で言ってた。「ヒッカドゥワに行くか?」と尋ねると「あぁ」と頷く。俺たちはチケットを買う。200円くらいやったかな。そのあと電車が来るまで時間を潰しに周辺をフラフラしてた。すると、1台のトゥクトゥクが止まって「ハロー!日本人か?お前らどこ行くん?」と尋ねてくる。「ヒッカドゥワ!」と答えると「は?電車はもう3時間後までないぞ」と言われる。「いや、さっき駅員に聞いたらあと20分後に電車来るからそれ乗ったら行けるらしい」と言うと、呆れた表情をしながら「それはヒッカドゥワには行かないよ。ヒッカドゥワ行く電車はもうないぞ。朝に行ってしまって次出るのは3時間後や!俺がトゥクトゥクでそこまで安くで連れてったる!2時間で行ける。途中で良い観光ポイントも知ってるからそこにも連れてったる!もちろん追加料金なんか取らないよ!日本人は良い人ばっかりで俺は日本人が好きなんや。一緒に行こう!」と言ってくる。少し怪しみながらも「でも俺らタクシーで2時間も乗る金ないし、あと20分後に電車来るって言われたからそれ待つわ」と言う。「その電車ではヒッカドゥワ行かんぞ、お前ら残念ながら騙されてる。俺が一緒駅行って確認しよか?」と言うので頼む。結果、俺たちは駅員に騙されてた。あの無愛想なおっさんは駅員スペースに逃げてたので、違う駅員にトゥクトゥクのおっさんが俺たちの代わりに返金を求めると「無理や、帰れ」的なジェスチャーを受ける。コイツらくそや。スリランカの駅員は昨日のランチで少しボラれたのも加味して全く良いイメージがない。トゥクトゥクのおっさんは「4000円ぐらいで俺が連れてったるから。」と俺たちに言ってくる。俺はすぐさま値切ろうとするが「俺の気持ちを察してくれよ、こんだけ働いてやっとG-SHOCKが買えたぐらい貧乏なんや。2時間かけてトゥクトゥクで行くんやで、お前の国は裕福やろ。頼むぜ」と。絶対ボラれてる。高すぎやろ。と思ったがMr.伊藤とプチ会議。Mr.伊藤は「俺は金あるし、ええやん」と言う。まぁ日本感覚では考えられんぐらい安いし、案内もしてくれるということなので乗ることにした。トゥクトゥクの様子。

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ここから80㎞ぐらいあるヒッカドゥワまで原チャみたいなトゥクトゥクで行くこのおっさんはクレイジーで面白かった。プチツアーみたいな気分で楽しみながらいろんな話をした。トゥクトゥクのおっさん普段は鉄鋼関係の仕事をしていて海外に行くことも多いらしい。どうりで英語がめちゃめちゃ上手い訳だ。と”表の俺”は思ったが”裏の俺”はスリランカ人でこんだけ英語話せて海外でも仕事をしてる奴が貧乏な訳ないやろ。と思ってしまった。謎のエリアにいろいろ止まって観光した。途中でただの道なりがかなり続いて俺たちが退屈そうにしてると頑張って俺たち男2人を楽しませようと下ネタで俺たちを盛り上げてくれた。「お前、母国でモテるだろ、日本ではヤりまくってんだろ、スリランカ人も抱くか?紹介するぜ」「俺はガールフレンドとだけさ」「くそっ!真面目かよ!ははっ!」みたいな会話とか、お前ら今からスリランカ風俗行くか?とか日本の風俗はめっちゃ高いのか?俺行ってみたいんだよとか、あの女めちゃええケツしてんな。ヤりたいぜ。とかとか…。金をボロうとしてくるとこ意外はめちゃええ奴だった。

そんな感じでヒッカドゥワに到着。俺たちはこの南国リゾート地でレンタルバイクを借りようと思ってたのでそれを伝えると探して紹介してくれた。1日900円ぐらいでレンタル。125ccのクソダサいスクーターを借りた。こいつ。まぁ2人乗りも余裕で出来そうやし、移動手段としては申し分なしだった。

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ホテルまで荷物を運んで貰い、バイバイした。そういえば、途中ガソスタ寄られてガソリン代も俺らが出した。帰りのガソリン代もくれと言われ最初に言われた金額より少し多めに請求された。はい、ボラれた。くそや。最後に「チップはくれないのか?」と再びボロうとしてきたので俺は「俺らがお前が最初に言った金より多めに払ったやろ。チップ込みや」と言い返すと「また空港とか行く時は俺を呼んでくれよ!俺たちは友達や!」と言って去って行った。本当に金を求めてくるとこ以外は良い人だった。

ホテルはテラス付きのビーチ沿いのところ。ロケーション最高。1泊1200円ほど。

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そのあと、部屋で少しのんびりし、借りたバイクで海岸線を走り、ゴールと言う30分ぐらい離れたところに行った。カップル大量発生の防波堤に行ったり、ゴールで有名な灯台を見に行ったり、周辺を散策した。夕焼けを見ながら海岸線をバイクで走る。

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最高の時間を過ごした。自分の足があることの便利さに気づいてしまった。好きなところに好きなタイミングで行ける。普段日本では車ばっかり使ってるからそれが普通に感じてたが、めちゃめちゃ便利なことだったのだということを知った。そんな事を思ってたら日本の高速でぶっ飛ばしてオービス光らして免停なった事が懐かしく感じた。スリランカの交通は日本と比べたらめちゃめちゃ荒いし、すぐ追い抜かそうとするし、すぐクラクション鳴らすし、コイツら日本来たら全員免停やぞ。

夕食はせっかくのリゾート地なのでええ感じの欧米系の外国人が集まってたレストランに入った。マグロのステーキ。スプライトと合わせて800円くらい。

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南国リゾート地なだけあって魚介類が有名らしい。かなり美味かった。西川食べログ4.5/5.0。日本で食ったら3000円はしそう。

その後、スーパーに寄って日本から持ってきた生活用品をほぼ使い切ったので生活用品を補充して、深夜のラーメンパーティーに備えて用品を買い、19時ぐらいにホテルに帰った。

ホテルでのんびりし、ラーメンパーティーを開催。まずラーメンパーティーについて説明しよう。ラーメンパーティーとは俺が日本から持ってきた醤油ラーメンのインスタント麺を調理し、食う。ただそれだけのパーティー。2人でラーメン屋さんごっこを始める。「いらっしゃいませ!何名様ですか?」「あ、2人です。テラス席空いてますか?」「どうぞ、こちらへ」みたいな。スーパーで調達した器と火を付ける缶をセット。

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蓋をしてお湯を沸かし、煮込む。

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そして、完成。

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うめぇぇぇぇええええ。と2人で騒ぎながらテラスでビーチのさざ波と共に優雅な時間を過ごす。その後Mr.伊藤は疲れ果てて23時前には寝てた。俺はテラスで海を眺めながらクリップボックスのラジオを聴いたりYouTubeを見たり、コーラを飲みながら快適な時間を過ごした。明日はヒッカドゥワでのんびりライフを楽しむ予定。ヒッカドゥワ最高や。