西川とMr.伊藤のノープランアジア旅

金も宿もないそんな僕たちの旅物語

スリランカ4日目 9月6日

 

昨日に引き続き、イイ朝。同じ感じで最高のモーニングを食す。ワンちゃんが一緒にモーニング。

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食後にコーヒーをすすり、一服してから行動開始。日本に帰っても朝ごはん食べよかな。

2日間お世話になったホテルの方々とお別れし、最寄駅まで20分ぐらい歩いていく。駅に着き、コロンボ行きの切符を買う。3等車が約60円、2等車が約120円。迷わず2等車を選択。電車に揺られていく。しかし、すごく暑い。2等車のくせにボロボロの扇風機があるだけで、換気が全然出来てない。暑すぎて日本から持ってきたギャッツビーボディシートを使いまくる。窓から顔を出して涼むしか方法はない。今思えばそうでもなかったように思うが、めちゃめちゃ辛かった記憶がある。日本にいる時から電車は嫌いだったけどやっぱり嫌い。

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景色など楽しむ余裕が無かったのでとりあえず寝てしまおうと言う作戦。クリップボックスでトリビアの泉を2時間ほど見て寝る。でも電車はあまり寝れない。

そんな感じで4時間ほどかけてコロンボに到着。ニゴンボに行く予定だったのでニゴンボ行きの電車を探す。現地の人、駅員さんなどに15分ぐらい聞き回り、やっと見つける。次の電車は1時間後だった。コロンボ駅の周辺を散歩する。やっぱりこの辺はごちゃごちゃしてる。

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暑さと、タクシーの客引きの多さとこの周辺の感じで俺のテンションは底辺。ヒッカドゥワに戻りてぇ。タクシーの客引きの勢いがキツすぎて俺はある作戦を使うことにする。その名も”I have no money”作戦。この作戦がめちゃめちゃ効果的。この言葉を言うだけで客引き達はすぐどっかに行く。最高の作戦だと思い、使いまくっているとあるおじさんに出会う。タクシーの客引きのおじさん。タクシーのおじさんは俺に「日本人か?どこいくんだ?」と尋ねてくる。俺はまた勧誘か…と思いあの作戦を使うことに。「 I have no money!」おそらくその時の俺の顔は暑さと疲れとで死にそうな顔をしてたんだと思う。するとおじさんは急に勢いよく「待て!待て!大丈夫か?どこに行くんだ」と言う。俺は「大丈夫だ。ありがとう」と言うとおじさんがタクシーから降りて俺を引き止めて財布からお金を取り出し「これ持って行け、そしてお前携帯持ってんのか、これ貸してやるから日本に電話しろ」と携帯を貸そうとしてくれた。おじさん…。俺はすごい悪いことをしてしまった。ごめん、本当はマジで金ない訳じゃないんよ。客引き対策なだけなんよ。おじさんはめちゃめちゃ良い人だった。しかもくれようとしてたのは約4000円ぐらいの大金。日本で言うなら1万円札を渡そうとしてくれてるぐらいだ。スリランカにはこんなに良い人がいる。このこと以来、俺は”I have no money”作戦を封印した。本当にごめんよおじさん。

そんな感じで昼飯にめちゃめちゃ味の薄い30円のポテチを食いながら電車を待ち、電車に乗ってニゴンボに着いた。この街から俺たちのスリランカ横断プロジェクトが始まる。

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距離にして往復およそ600キロ。途中の赤いピンがキャンディという街の名前。ここを経由してバティカロアという街まで行く。帰国する日までにニゴンボに帰ってくるのがノルマ。もちろん移動手段はレンタルバイク。レンタルバイクと言ってもほぼ原チャ。125ccのスクーターに男2人と各自の荷物を乗せて行く。

ニゴンボにてレンタルバイクを探すが全く見当たらない。現地人に聞きまくっていると、とある携帯電話屋さんと出会う。彼が代わりに探してくれると言う。30分ぐらいいろんなところに電話をかけてくれた。どうやらどこも売り切れもしくは外国人には貸せないらしい。その時の様子。

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そしてやっと見つけてくれた。値段を聞くと4日間で100ドルらしい。んー。めちゃめちゃ高いけど仕方ないかと思い、レンタルバイク屋さんがバイクを見せてくれるとの事なので待つ。すぐやってきた。めちゃめちゃ原チャ。ほぼ原チャ。しかも結構きれい。ここで俺はオーナーと話をして日本から来た学生だということを話し、そんな金も持ってないということをキッチリ説明した後にオーナーに直接値切る。なんとか4日で80ドルにしてくれた。1日2000円。そいつがこれ。

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こいつとこれから4日間共に過ごすことにした。レンタルバイクを探すのにめちゃめちゃ時間を取られてしまったので予定ではキャンディまで行くはずだったがニゴンボで泊まることにした。俺たちはケチャップがなんか変な味するバーガーキングで夕食をすませ、今夜はニゴンボで宿を探すことにした。1件目、予約したゲストハウスの住所をGooglemapに入れていざ到着。と思いきや、書かれているところにそれらしきものは全くない。近くの現地人に尋ねようとするも、英語が全く通じず会話不成立。1時間ぐらい周辺を探しまくる。次第に日は暮れ、やがて真っ暗に。

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周りから魚の腐った匂いはするし、謎の夜市は開かれてるし。俺たちは探すことを諦めた。そのゲストハウスはばっくれることにした。近くのスーパーに入り、2件目を探すことに。ホテルっぽいところを予約する。1200円ぐらい。次は15分ぐらい探し、やっと見つけた。そこでチェックインをしようとしたら1人の現地人が話しかけてきた。「どこから来たの?」と英語で聞いてきたので「日本から」と答えるといきなりスーパー達者な日本語で「日本からですか、いいですね」とまるで日本人と話してるような感じで日本語に切り替えた。どうやら日本人向けに観光ツアーのガイドをしてる人がたまたま同じホテルに泊まってたようだ。どんなところに運使ってんねん!

その後、近くのスーパーに買い物に行き、炭酸飲料を買い、ホテルの玄関のベンチで飲みながらホテルの従業員さんと喋ったりした。今日やったことは移動して、バイクを探して、宿を探しただけ。日本でなら午前中で終わるようなことを俺たちは丸1日かかった。日本はどんだけ便利な国なんだ。